中学生1月道コンより
ちょっと時間は経過しましたが、先日(1月)の中学生の道コンから、気になることをピックアップします。
道コンは受験後2週間ほどで塾に個人データが届き、その数日後に総合資料が届くんです。
その総合資料って、ほとんどのお子様方が成績優秀者一覧を見て終わりなんですよね。
知っている子がどれくらいの成績だったか、
これくらい取ればあの子に並べるとか励みになります。上位者に載ればうれしいですし、気持ちはわかります。
ですが、その次のページからも割と重要なことがわかったりします。
今回、各学年の得点分布について並べてみると衝撃のデータが浮かんできました。
かなりショッキングですよ。
英語の山にご注目ください。
いきますね。
まずは中1から。
英語のボリュームゾーンは60点から85点に見えます。
数学の高得点がやや少ないかな。
国語は60~75がボリュームゾーン。
社会は理想的な山の形に見えます。
中2です。
英語のボリュームゾーンは
中1→中2(写真の右側→左側)に移ったのが一目でわかると思います。
点数でいうと15点から50点の生徒が多いということです。
50点以上から徐々に減っていきます。そして95点以上はごくわずかです。
中3です。
これは・・・。
中3の得点分布で一番多いのが15点から30点のところなんですよ!
これ、100点満点ですからね。
20点、30点というのは、ほぼわかっていなくて、勘で書いていると言ってもよいのではないでしょうか。
英語ができない生徒がこれだけいるということです。
80点以上をとったら成績優秀といってよいのではないでしょうか。
私も生徒を教えていて年々、英語が苦手なお子様が増えてきているな。
という感触はあったのですが、改めて数字ではっきり見えてしまうと衝撃ですよね。
何人かの塾生にも見せたのですが、中3のデータを見たときに言葉を失っていました。
中学校でも得点分布を開示しなくなったところが多いように聞いています。
こういう二極化の実態を隠したいのではないでしょうか。
むしろ開示したほうが勉強をするようになる気がするのですが。
ご家庭では自分のお子様の学年しか見えないことが多いですよね。
学年の比較をしてもらうため、データを載せておきます。
(もちろん、今年のデータを使った話ですので、今後もこのようになるわけではありませんが、
学年を追うごとにかなり、大変な状況になっていくというのはおわかりいただけるかと思います。)
なぜこんなことになったのか?というのは
このブログを以前から読んでいる保護者の方にはおわかりかと思います。
中1の入り口時点で英語で大きな差がついており、
中2、中3と進むほど、わからない部分が積み残って、内容がさらにわからなくなり、
中3時には取り返せないくらいの学力差が出来上がってしまっているということです。
初めてこのブログを読んだという方もいらっしゃるでしょうから、過去の記事を一応貼っておきます。