2021年のブログをリメイク。知っておいてほしい英語のこと。英語は小学校から、会話より文法や単語を重視しないと!第2部「文法」
これまではbe動、一般動詞、疑問詞、can、不定詞などをUnit(Lesson)ごとに学習していました。
これらが、いきなり最初のページに登場します。まとめて出てくるので、多くの子供たちが中1の最初の時点で理解不足を起こします。文法の理解もあいまなまま進んでしまっている印象を受けます。
私は「今の教科書では中学校からの英語開始では間に合わない!」という危機感を持っています。
小学校5年生から英語を教科化した影響です。不定詞(以前は中2~中3の学習内容)が小学校で登場しています。でも文法は小学校では習っていない。
文法(文のルール)とは、不定詞だから後ろは動詞の原形とか、助動詞だから後ろは動詞の原形とか、疑問詞の後ろに疑問文の形が来ますよとか、そういうことです。
※塾や保護者様が文法を教えていない限りは根本的な部分を理解をしているお子様は少ないです。
幼い頃から英会話教室などに通塾をしていても内容が「お遊びの英語」では文法は理解していないんですよ。
「お遊びの英語」とはカードを見て単語を言ったり、歌ったり、読んで、聞いてが中心の英語です。
15年前はそれでも良かったんです。なんとなくの感覚は養えますので。
小学校英語指導では、教科書で出てきて知っているけど(見たことはあるけど)、文法指導を受けておらず。
※指導要領が「文法指導」を行うとなっていないから仕方ないです。
ただ、問題と感じる点は文法を理解せずにただ、登場しているだけなんです。
残念ながら、小学校と中学校の連携もうまくいっていないです。
「ここまでを小学校で教える」、「ここからを中学校で教える」とはなっていない。
そのような情報共有の場もない。
(学校教育関係者から直接聞いた情報です)
中1の先生が小学校で習ったとされる英単語をもう一度教える時間はおそらく取れないです。さあらに中学校での単語も勉強しなければならず・・・。
また、中学校で一気に出てくる文法事項全てを完ぺきにはこなせていない印象です。
(2024年時点での)教科書でだいたい1学期に習うであろう文法の扱いがこんな感じ。
緑字は現教科書で、 青字は昔の教科書のおおよその登場時期です。
長年の肌感覚と記憶からのおおまかな登場時期です。昔の教科書を引っ張り出して確認はしていませんのでズレはあると思います。だいたいこの辺だったのだなと、軽く読み流して下さい。
Unit0 下記青字の文法内容が1つのunitにすべて入っています
Unit1・2 be動詞 (疑問・否定)
Unit3 一般動詞(疑問・否定)
Unit4~Unit8 疑問詞
中2のUnit6 不定詞(want to~)
Unit9 助動詞のcan
2学期以降 命令文
Unit1 下記青字の文法内容が1つのunitにすべて入っています
Unit1・2 be動詞(疑問・否定)
Unit3 一般動詞(疑問・否定)
Unit9 助動詞のcan
Unit2 下記青字の文法内容が1つのunitにすべて入っています
Unit2 This(That)is ~
Unit3か4 He(She) is~
Unit4 be動詞の疑問・否定・What~?の文
Unit6 Who~?の文
Unit3 下記青字の文法内容が1つのunitにすべて入っています
Unit7か8 Where~?の文 When~の文
中2のUnit6 want to~
Unit5 How many~?
だいたいの進度イメージは
1学期 Unit1~4 、 2学期 Unit5~9 、 3学期 Unit10~11
こんな感じです。
昔の教科書と比べてこんなに詰め込みで出てくるんです。
これは中学校の先生も指導しきれないですよ。
小学校から体系だった英文法を学習していない塾だと、いくら学習に特化した塾でも中学校から開始では、大差がついていますので、厳しいかもしれないという感じがします。
※小学校でコミュニケーションが中心の英会話教室では中学英語に対応はできないと考えています。(英会話力をつけることには賛成です。)
英単語が書けない・文法があいまい ⇒ 英語のペーパーテストが出来ない ⇒ 英語ギライが増える
当塾では小学校高学年には難しい中学英語に耐えられるよう、
それぞれの習熟度とご希望に応じてですが、小学4・5・6年生には中学校で使うテキストと教科書の指導まで行っています。
普通で考えたら、小学生に中学生の内容ですので、完全に英才指導ですが、それくらいしないと間に合わないだろうなと思っています。
実際、当塾に通っている保護者様のニーズもお遊びの英語よりも中学英語(文法や単語の指導)が多いです。
中学校(小学校も)の学力格差は深刻です。
昔と違い、英語は中学校に行ってから「よーい、ドン!!」ではなくなっています。
中学校1年生の先生も指導に苦労されているのではないでしょうか。
小学生高学年の英語が重要な時代です。
繰り返しますが、中学校からの英語教育、塾通いでは遅いと感じています。
※小学校時代に保護者様のサポートがある場合、通塾などで文法・単語の指導がしっかりなされ、定着しているお子様を除きます。
週1回英語だけでも早めに、始めてみてはいかがでしょうか。
中学校の勉強を頑張りたい方はぜひ、新中1(小6)英語準備講座、親子体験会へお越しください。
ご縁がございましたら、お待ちしております。